らくよう日和

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自殺未遂体験談

私は2022年3月9日の夕方に、首吊りによる自殺未遂をした。珍しい経験だと思うし、何かの参考になればと思ったので、その体験を記しておく。

自殺未遂当日の状況

玄関のドアノブに荷物用のベルト(耐荷重100kg)を掛けて、それで首を吊った。足の支えをやめて首にぐっと体重をかけるとすぐにブラックアウトして失神した。そこまでは順調だったが、その後ちょっとしてから感じたことがないほど強いめまいがやってきて、強烈に気持ち悪くなって訳も分からずベルトを首から外した。ベルトを外したときはまるで夢の中のように、自分が死にたかったことは頭になく、気持ち悪さから解放されたいと思うか思わないかといった時には反射のように手が動いていた。未遂後は息が激しく乱れ、気持ち悪さと体全体の強烈な倦怠感で、1時間ずっとうずくまるしかできず、ずっと息が乱れていた。あと、下半身に大量の汗をかいており、ズボンなどが洗濯後かのように濡れていた。量的には尿かそれ以上だったが、股間付近が集中的に濡れているのではなく下半身全体が濡れていたので、汗だと思う。

自殺の準備

この未遂の日の1,2週間前くらいから、ホームセンターで首吊り用のベルトや床に敷くシート(自動車用のナイロンカバーで代用)を買ったり、仕事から帰ったら毎日のように首吊りの練習をしたりして準備していた。練習では全体重をかけなかったので、顔中がうっ血する嫌な感触がはっきりあり、これで上手くいくのかと不安だった。

自殺の動機

自殺未遂当時でもすでに数年うつ病を患っており、希死念慮はずっとあった。その上で、そのとき自殺を実行した動機は、無のほうが幸せだと再確認したからだ。仕事は激務ではないけど心身ともに不愉快なことが多いし、お金を稼いでも使い道はなく生き永らえるだけだし、休みの日にやる楽しいことはないし、この生活を何十年もしたいとは到底思えないし。無のほうがよっぽど幸せだ、一人暮らしで監視する者がいない今なら自殺するチャンスだと思った。

自殺したい人へ

首吊りを選ぶなら、恐らく私と同じように強いめまいには遭うんじゃないだろうか。私はその先を知らないが、さらなる苦しみがあるかもしれないし、ないかもしれない。

そして重要なのは、私のように未遂だった場合にかなりのリスクがあるということだ。私の場合、不幸(=自殺失敗)中の幸いに何の後遺症もなかったが、後遺症が残って生き永らえる可能性は大いにあったと思う。このリスクについては自殺の前によく考える必要があったと思った。

後遺症のリスクはかなり大きいので、もし死にたい理由の中に私のように仕事という要素が少しでも含まれているなら、自殺の前に辞職して、可能ならば私のように実家に帰ってはどうか。仕事以外の理由は依然として残るが、その中から仕事がなくなるだけで心理的負担は確実に軽くなる。そして特に何もせず、勉強でもゲームでもやりたいことがぽつぽつと出たときだけやって過ごしてはどうか。

私は当初実家に帰りたくなかったのだが、帰ってみると周りから色々と言われたりするのも、そう苛烈ではないのもあってか慣れるものである。実家暮らしだと、私の場合月に数千円しか支出がないので、この点はかなり心理的負担が軽い。少しだが貯金があるし、非常手段としてはUberEatsなどの短期バイトを月に1日程度やれば良い。

実家の支援を受けられないなら、うつ病の診断書とともに生活保護という手もある。私はこの手を使ってないので詳しくは書けないが。

総じて自殺の感想を述べると、かなりリスクがあったのは反省すべきだが、やって気持ちが変わったのは確実だ。私はあの日あの部屋で一度死んだのだから、もうその後はニートでいて惨めな思いをするくらいへっちゃらだという感じだ。こうやって吹っ切れるのなんて、自殺を経なくても吹っ切れられるのがベターだとは思う。